インターネット事件簿
Case 49 「検索してキャンペーンサイトへ!」CMに乗じて迫る闇10,000円だったら当たるんじゃないかな… I美に迫る悪意 (2007年3月27日) 「毎週毎週10,000円!! さぁ、今すぐ当社ホームページへ!」 それはI美もよく知っている有名食品メーカーのキャンペーンCMで、3カ月間にわたり毎週抽選で10,000円が当たる、というものだった。10,000円だったら当たるんじゃないかな…そう思いつつ、いつもキーワードを見逃してしまうので気になっていたCMなのだった。 「よーし、今日こそわかったぞ!」 最近時々見かけるクロスメディアと呼ばれる、マスメディアで検索語を告知し、検索サイトを経由して自社のWebサイトにアクセス・応募してもらおうという広告手法である。I美はもちろんそんな言葉は知らなかったが、インターネット検索はよく使っていたし、こういうCMを見るのも初めてではなかった。気軽に応募してみようと思った。 検索サイトが開いた。 食品メーカーの応募ページだった。住所・氏名・電話番号・メールアドレス、そして当選した場合のために振込先銀行口座などを入力するフォームがある。入力して行った。最後に「応募」のボタンがついていた。I美は、疑いもせずにそれを押した。 「○○食品のページ騙るフィッシングサイト、発見」I美はそれきりキャンペーンのことを忘れていたが、意外なところでまたどきりとすることになった。それは新聞記事だった。記事によると、そのサイトは例の「週キャン」の応募ページをそっくりに真似たもの。たまたま検索ページの上位にランクされていたが、実は食品メーカーのものではなく、個人情報を詐取されている可能性がある。ページのURLやセキュリティがおかしいという応募者の指摘で発覚…ということだった。 ※ この事例は、実際にあった“ウイルス感染”の事例を脚色、再構成したものです。
解説 「検索」は絶対ではない…自分で再確認することが大切
2006年9月のインターネットコム社の調査によると、このような「検索させるCM」の認知度は5割を超え、そのうち3割が実際に検索したことがある、と答えているそうです。短いCMの中でキャンペーン内容を伝えたり、Webサイトを教えたりするよりは「キーワード検索で見つけてね!」という方がお互いに簡単でいいのですが、今回の事例のように「意図したページに届かない」ケースもあるようです。 事件の教訓 「新しい手法」には、悪意のユーザーも目をつける… そのことをいつもお忘れなく。
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