インターネット事件簿
Case 22 パソコンを、他人が覗き込んでいる・・・スパイウェアの脅威(2004年12月15日) 「え、なにこれ??」 いつものようにパソコンを立ち上げ、ブラウザを開いたS子は、画面を見て仰天した。 ふだんは自分の日記ページをホームページとして設定しているのに、そこに現れたのは、初めて見る海外の下品な画像サイトだった。S子は慌ててオプションを開き、自分のホームページに設定を変更した。 しかしそれ以来、ブラウザを開くたびにそのイヤなページが立ち上がってしまうのだった。 それに、ちょうどこの頃以来、スパムメールが急に増え始めたのに気がついた。以前から時々舞い込んでは来ていたものの、日に20通近くも届くようになったのである。多くは英文でわけがわからなかったが、どうも薬品の名前やダイエットを促すような内容らしかった。 「ねえ、どうにかならないのかな?」 S子は、パソコン好きな友人のWに相談を持ちかけた。 「急にそういう風になったの? 変なソフトをダウンロードしたりしなかった? 自分のメールアドレスをどっかBBSに書き込んだりとか?」 「してない」 「怪しいサイトを見たりとか」 「そんなの見てないもん。ショッピングとかは外国のページもよく探したりするけど」 「なんかスパイウェアとか、ハイジャッカーとかいう不正プログラムが世の中にはあるみたいだからな。そういうの踏んじゃったんじゃないのかなあ? セキュリティソフト入れてないだろ、ちゃんと使った方がいいぞ」 Wのアドバイスを受けながら、S子はセキュリティソフトを使ってみた。すると、Wの指摘どおり、一種のスパイウェアがS子のパソコンには仕込まれていたのである。どうやら、それによってホームページの設定を変えられてしまったり、S子が打ち込んだ自分のメールアドレスが持ち出されたりしたものらしい。 英文の注意書きを見て、誤って「OK」でも押してしまったのか、あるいは悪意のあるCokkieを仕込むようなサイトを開いてしまったのか――Wの推測を聞きながら、なんだかインターネットに薄気味の悪さを感じてしまうS子だった。 ※この事例は、実際にあった“スパイウェア”の事例を脚色、再構成したものです。 解説 パソコンの裏口は、意外な方法で開けられる スパイウェアとは、ユーザーが知らないうちにパソコン内から個人情報などを収集し、第三者へ送るソフトを言います。類似のプログラムには、ブラウザーの設定を強制的に変更するハイジャッカーやキー入力を不正に記録するキーロガーなどがあり、総称して「ペスト」と呼ばれることもあります。 これらはフリーソフトなどに同梱されていたり、Webサイトで偽のダイアログ(はい/いいえを選択する注意ウインドウ)を表示して誤ってダウンロードさせたりするほか、悪質なCokkieをWebサイトに仕込むなどという手口もあるようです。 これらの被害に遭わないためには、怪しげなサイトは開かないようにすることはもちろん、ノートン・インターネットセキュリティなどの対策ソフトを正しく活用することが早道です。 事件の教訓 インターネットはまるで地雷原… 「丸腰で歩く」のはやめましょう!
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