インターネット事件簿
Case 16 「うまい話」に潜んだ「怖い話」・・・スパム詐欺(2004年6月15日) 「セキュリティ対策ソフトを9割引で!」 そろそろ同種のソフトを買おうと思っていた矢先だったS太は、ドキっとしてそのメールに目を留めた。 え?中古品?え?流出品? 戸惑いながら読み進めると、メールにはこんな内容が書かれていた。・・・特定企業向けの超廉価パッケージなのだが、相手方が突然キャンセルして膨大な在庫が浮いてしまった。CD-ROMのみで取扱説明書はダウンロードということもあり、この特価が実現した。もちろん当社純正品、もちろん新品。今を逃すと二度とないチャンス・・・。 ちょうど関心のある分野だった上に、メールの冒頭に、名のあるソフトウェアメーカーS社の署名が堂々と入っていたことから、S太はすっかり信じ込んでしまっていた。そこに書かれていた「キャンペーンWebページはこちら」というリンクをクリックしたのも、ごく自然な流れだった。 ブラウザが開くと、S社のロゴマークが入ったページだった。 「今すぐお申し込みください!」 そして、住所、氏名といった個人データの記入欄。さらに下には、使用できるクレジットカードのロゴ、カードナンバーの記入欄が並んでいる。よくインターネットショッピングの決済ページで目にするような、非常に整然としたたたずまいだった。 S太がもっと警戒していたら、もっと疑り深い性格だったら、そのページのURLが正規のS社のものではないことに気づいたかも知れない(S社の名前も入っていたが、よく見ると前後に別の文字列も入っているのだった)。ブラウザの右下に、錠前のアイコンが入っていないことを怪しいと感じたかも知れない。S社のトップページに行って、そのようなキャンペーンが行われているか確認したかも知れない・・・。 しかしS太はそれをせず、必要事項きっちり書き込み、そして[送信]ボタンを押した。 その結果起こったことは、改めてここに記すまでもないだろう。少なからぬスパムメールの嵐。そしてやがて届いた、覚えのない多額の出金リストが書かれたクレジット請求書。「うまい話」に安易に乗ってしまった代償は、非常に大きなものだった。 ※この事例は、実際にあった“スパム詐欺”の事例を脚色、再構成したものです。
※シマンテックでは、“スパム詐欺”の手口や注意点をまとめたページを用意しています。ぜひご覧の上、「うまい話」に乗ってしまわないように注意しましょう。 解説 うまい話や突然あわてさせられる話には、「裏」があるかも知れない 「オレオレ詐欺」の被害が広がっています。ニュースなどで見ると「どうして騙されてしまうのだろう?」と思ってしまいますが、当事者にしてみれば(事故に巻き込まれた!と肉親や恋人と思われる人から電話が来たら?)、冷静にものごとを判断しにくいのも事実かも知れません。 ネットの世界でも、これとよく似たことが起こっています。悪意のスパマーが、正規のメールを装って、「製品が安くなる」「障害があったので下記URLでアップデートを」「パスワードを以下のものに替えて」と送って寄越したら、よく確かめずに乗ってしまうことも意外にあるのではないでしょうか? 犯人は、そのようなちょっとした心の隙間を狙っています。うまい話が来た時や、自分の重要な情報を送らなければならない時には、ちょっと待てよ?と考えてみてください。そして、本文中にも挙げたチェックポイントを確かめてみてください。 ※「錠前のアイコン」は、ブラウザの設定によっては表示されない場合もあります。 事件の教訓 「オレオレ詐欺」は、ネットの世界でも起こっている!
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